鮎の友釣りは初心者には難しい…と思いがちですが、釣り方は意外とシンプルです。釣りの手法はいろいろありますが、鮎で鮎を釣る友釣りは独特の技法。江戸時代から続く、伝統ある友釣りを楽しんでみましょう。オトリを購入し、ポイントに着いたら、仕掛けをセットし、オトリをつけていよいよ友釣り開始です。
仕掛けのセット方法
ハナカンを親指と人差し指でつまみます。編み込みで誘導式になっている部分を、鮎の大きさくらい(20~25㎝くらい)に伸ばします。針を取り出したら、ハナカンの逆針の自動ハリス止めに糸を通します。長さを調節して軽く引っ張りセットします。糸を通した時に余った部分はハサミでカットしてください。あまりギリギリで切らないようにします。
オトリのつけ方
手を水で濡らして冷やしてから、オトリ缶に入れて運んだオトリ鮎を取り出しタモに入れます。タモに入れたオトリの頭を手で軽く包むようにして持ちます。最初は難しいですが、力を入れると弱ってしまうし、握り方が軽すぎると逃げられてしまうので注意してください。人差し指と中指の間に胸ビレを軽く挟むようにして持つといいでしょう。作業はすべてタモの中で行います。ハナカンを親指と人差し指でつまみますが、この時に糸を手のひらに入れておくと糸絡みを防げます。ハナカンの横をしっかり持って、オトリの片方の穴から真っすぐに押し込むように入れ、もう片方に抜きます。真っすぐ指すのがコツです。しっかり通っているか確認してください。
次に、尻ビレの後部付け根に逆針を打ちます。この時点で中ハリスがたるんでいたら上に引っぱって長さを調節してください。野鮎が掛かった時に外れるように、針を深く刺さずに皮1枚に貫通させてください。手早くつけないと鮎が弱ってしまいますし、うまく付けないと鼻を切ってしまい死んでしまうことも…。初心者には難しいので、あらかじめシミュレーションしておきましょう。オトリをつける際には、竿は肘の下に入れて持ちましょう。