栃木県那珂川
栃木県東部から茨城県大洗町まで延長150kmの那珂川には、50種類以上の魚が生息していると言われています。その中でも香り豊かな天然鮎の漁獲高は日本一。都心からも比較的近いので、関東を代表する鮎釣りの名所として多くの釣り人に愛されています。上流から下流まで広い範囲で鮎釣りができる上に、それぞれの場所で川の流れが変わるので、いろんな釣りスポットを巡って釣りを楽しむのもおすすめ。川の流れをせき止めて足場を組み、梁と呼ばれる木や竹でできたすのこ状のものを設置して鮎がかかるのを待つ「簗漁」は、8月から10月末までの期間に楽しめるのでぜひ訪れて見てください。栃木県大田原市の黒羽周辺では、年間多くの鮎釣り大会が開催されるので、腕に自信がある人は参加してみてはいかがでしょうか。
岐阜県長良川
長良川は日本三大清流の1つで、澄んだ清流の川底の石には鮎のエサとなる良質なコケがつきます。そのコケを食べて育った長良川の鮎は世界農業遺産に認定されていて、天然鮎特有の独特な香りを楽しむことができると評判です。1300年もの長い歴史がある鵜飼が有名で、毎年5月から10月の間に開催される「長良川鵜飼」は観光客に人気。屋形船に乗って、鵜飼を間近で楽しむこともできます。上流は郡上市から下流の関市まであちこちで鮎釣りを楽しめますが、郡上八幡周辺ではブランド魚である「郡上鮎」が捕れるので、釣りスポットも多いため鮎釣りファンで賑わっています。長良川の鮎は刺し身で食べても臭みがないと評判です。
高知県四万十川
日本最後の清流と呼ばれている四万十川は、支流を集めながら蛇行しているのが特徴。全国から鮎釣りファンが集まる地でありながらも、川が蛇行していることで釣りスポットが多くあるため、ひとつの瀬に釣り人が集中することが少なく、自然を楽しみながらのんびりと釣りを楽しむことができるのが人気です。上流から下流までどこでも鮎を釣ることができますが、30センチ以上の大きな鮎が捕れる中流部がおすすめの鮎釣り場です。