鮎釣りの基本・引き釣りと泳がせ釣りとは?

縄張りを作る鮎の性質を利用した友釣りには、引き釣りと泳がせ釣りという2種類の基本的な釣り方があります。それぞれに魅力がある釣り方なので、両方マスターしましょう。鮎の友釣りは、専用の道具を備えて釣りの先輩にアドバイスをもらいながら行うのがベター。基本さえおさえれば鮎釣り初心者や釣りビギナーでも十分に楽しめます。

 

引き釣りとは?

流れが駛ポイントで竿を45°以下に寝かせてオトリに一定のテンションをかけながら、オトリを縄張りに誘導する釣り方です。ダイナミックな攻めの釣りであり、瀬釣りとも呼ばれます。オバセといわれる糸のたるみを利用してオトリを操作します。糸を張りすぎるとオトリが浮いてしまいますし、糸を緩めすぎると絡んでしまうのでテクニックが必要です。流れの速い瀬にはコケがつきやすく、縄張り意識の強い鮎がいます。オトリに対して積極的に攻撃してくるので小さな魚体からは想像もつかないようなダイナミックなアタリを楽しめるのが引き釣りの魅力です。

 

泳がせ釣り

竿を立てて(角度60~70°がベター)糸を緩ませオトリを自由に泳がせる釣り方です。まるで犬を散歩させているかのように、オトリの動きに合わせてついていきます。引き釣りが攻めの釣りであるなら、泳がせ釣りは静の釣り。オバセ(糸のたるみ)を調節しながらオトリを上手に泳がせましょう。竿と糸の角度によりオトリの動きが変わります。鮎がかかったときの目印が吹っ飛ぶさまはダイナミックで泳がせ釣りの醍醐味です。縄張りを持たない群れ鮎といわれる、一塊になっている鮎も泳がせ釣りならターゲットにできますから、初心者でもうまくいけば入れ掛かりになることも。流れが比較的速い瀬でも泳がせ釣りはできます。引き釣りではかからなかった鮎が、泳がせ釣りでかかることも。ですから、初心者は最初にトロ場(深く流れが穏やかな場所)やチャラ場(急流でない瀬)で泳がせ釣りを経験するといいでしょう。