友釣りとは、オトリを使って鮎をおびき寄せて釣る技法のことです。オトリを鮎の友達と見立てて、友釣りと呼びます。鮎との駆け引きを楽しめるため人気ですが、難しいというイメージがあり敷居が高いと感じている釣り人が多いようです。友釣り初心者の方は、まずオトリ選びから始めましょう。
オトリを購入しよう
鮎の友釣りは、縄張りに侵入した鮎を追い払うという、鮎の本能を利用した技法です。ですからオトリは友達というよりも、実際には鮎の敵というわけです。友釣りはオトリ選びから始まります。オトリには生きた鮎を使います。オトリは「オトリ屋」で購入します。
鮎釣りができる河川には、オトリ屋がたくさんあります。どこの河川に行くか決まったら、SNSをチェックしてみましょう。皆さんおすすめのオトリ屋を紹介しています。鮎釣り名人のいるオトリ屋を選ぶと間違いないでしょう。オトリ屋には道端にノボリを立てているだけのところもあれば、釣った鮎をその場で食べさせてくれるところもあります。
オトリの選び方
オトリは2~3尾あるといいでしょう。オケの中を見てすぐ選ぶのではなく、まずは鮎が落ち着くのを待ちましょう。色は黒っぽい方がおすすめです。真っ青または茶色くなっている鮎や、キズのある鮎、鼻がない鮎はあまり良くありませんから避けましょう。胸ビレもチェックします。胸ビレがしっかりしていて、赤くない鮎を選んでください。
落ち着いてくるまで待ち、その時点でグルグルとオケの中を回っている鮎は活きが良く元気でよく泳ぐ鮎です。壁に貼りついてじっとしている鮎は避けます。大きさは18㎝くらいの鮎がよく泳ぎます。水面ギリギリに浮いている鮎よりも、沈んでいる鮎の方を選んでください。オトリとなる鮎を選んだら、両手をオケに入れて優しくつかみ、オトリ缶に移しましょう。頭を隠すようにして両手でつかんでください。力を入れてはいけません。鮎1尾につき、オトリ缶に1?の水が必要です。3尾購入するなら3?は必要。運搬時間が長い時は多めに水をいれてください。