1.鮎釣りはポイント選びが重要
鮎釣りのおすすめの時期は、6月から11月にかけて、主に夏のシーズンです。鮎釣りを行う際、一番大切なことがポイント選びです。場所を押さえておくと釣高が変わってくるので、良いポイントをオトリ店など聞いておくとよいでしょう。放流量の多い釣り場では多量の鮎が放流されやすいため、漁協やオトリ店の前は釣れるポイントです。鮎釣りは情報戦なので、オトリ店の情報だけでなく、ベテランの釣り仲間と知り合うこともおすすめでしょう。
鮎の性質を活かしたポイント探しを行うことが重要です。鮎は瀬を好み、水通しの良い瀬には新鮮なアカがつきます。しかし、瀬にも「チャラ瀬」「早瀬」「荒瀬」など、さまざまな瀬があります。中でも、釣り解禁初期は「深瀬」を狙うのがおすすめです。目安としては、川底に大きな石が詰まっており、腿から胸程度の水深の場所が良い餌場なので、1箇所にたくさんの鮎がいる可能性があります。釣り解禁初期に釣りやすい放流河川は上流域や支流が多いため、細流は岸に近い場所に多くあるでしょう。おすすめは川の岸側の両方を探すことで、前後に大きな淵がある瀬は、鮎にとって「補給源」と言われているほどの良いポイントです。淵の近くで鮎の通る筋が見つかると、大量の鮎が見つかりやすいでしょう。
2.「掘れ込み」に注目
瀬を見る際に注目したいポイントが「掘れ込み」です。「掘れ込み」とは、周囲よりも水の色が濃く見える、小掘りになっている瀬のことを言います。野鮎が集まりやすく、密度が濃いため、数匹釣れたら再びかかりやすいポイントです。チャラ瀬や岸近くにもちょっとした掘れ込みがあるので、探してみても良いでしょう。鮎は石のコケを食べる性質を持っているため、鮎がいるポイントの石には鮎がコケを食べた後があり、光っています。多くの河川では「黒光りする石」がよいとされており、泥や砂を被った石とは明らかに異なっています。まずは川底にある石がどの様子かを確かめることも、鮎釣りで重要なポイント選びになるでしょう。