夏の風物詩「鮎釣り」の魅力を紹介

1.鮎釣りの魅力とは?

鮎釣りは、古来より日本で親しまれてきた「夏の風物詩」とも言える伝統釣法です。鮎は、初春に海から川へ遡上し、秋に産卵を終え、1年で生涯を終えます。

鮎の友釣りは、待ち釣りとは一味違った楽しみがある釣りです。鮎はコケのついた石を縄張りとしており、この性質を利用した釣法を「友釣り」と呼びます。
一般的な待ち釣りとの違いは、野鮎の縄張りへオトリ鮎を侵入させ、攻撃をしかけてくる野鮎を釣ります。自分からオトリを操作して仕掛けるという点が、一般的な待ち釣りとは違いうのでルアーフィッシングのようなスポーツ感覚を楽しめます。

「泳がせ釣り」は、オバセと呼ばれる糸のたるみを利用した釣法です。

「引き釣り」では、糸をある一定の距離を保ち、少しずつ糸を緩めながらキープしていきます。魚と竿をつなぐ糸がないため、鮎が掛かったら竿にアタリの感覚がダイレクトに感じます。このような感覚は引き釣りならではなので、スリルがある釣りを楽しむことができるでしょう。

鮎は川の流れが強い場所でも縄張りを作る性質を持っています。しかし、流れが強い場所に縄張りを作ると流されてしまう可能性があるため、多くの鮎は流れが穏やかな場所に縄張りを作ります。餌場として多くの鮎が集まりますが、大型の鮎は流れが強い所に生息している可能性が高いため、大型鮎を狙う場合は流れが強い場所を選ぶのも良いでしょう。

2.夏を感じる鮎の魅力

鮎は綺麗な清流に生息しており、透明感のある川で釣りをすることで癒されるのではないでしょうか。綺麗な川で釣りをするという非日常の感覚も鮎釣りの魅力のひとつです。

また、鮎はうろこが細かく美しい魚です。特に縄張りを意識している鮎には、黄色い「追星」と呼ばれる模様が浮かび上がります。黒、黄色、白などの模様のコントラストも美しいものです。川に生息していますが、泥臭い匂いはなく、「香魚」と呼ばれています。スイカのような香りがすると言われているのも鮎の特徴です。