鮎の友釣りをする場合、鮎のおとりとなる魚が必要ですので、川に行く前にお店でおとりを購入して川へ持ってきます。川へ着いたらすぐに釣りを始めることができるわけではありません。おとりが弱ってしまわないように、川へ着いたらまずはおとりを新鮮な水につけるという準備をしなくてはいけません。この時、誤った方法で水につけると、おとりを弱らせてしまうことがあります。注意して、正しい方法で準備しましょう。
川についてからの準備
川に着いて、まず初めに、準備しておいたおとりを川につけます。この時、おとりが入っていたボックスの水と川の水に温度差がある場合、おとりを川の水に慣れさせるという作業が必要です。お店の水は谷の水を引いていることがあり、川の水より冷たいことが多いです。一方、川の水は日中、水温が上がりやすく、特に流れの緩い浅瀬は水の温度が高くなっています。急に温かい水におとりをつけてしまうと、温度差に耐えられず、おとりが弱ってしまいます。場合によっては死んでしまうこともあるので注意しましょう。
川の水を手で触って、水温を確かめましょう。川の水に慣れさせるには、ボックスにおとりを入れたまま、川にボックスをつけます。川の水深はボックスの深さよりも深いところを選んで、川にボックスがしっかり浸かるようにしましょう。川とボックス内の水に温度差がある場合は、手で少しずつ川の水をすくって、ボックスの中に入れてあげます。3分から5分程度、ゆっくりと時間をかけて慣れさせます。
そして、ボックスに石を載せて固定しましょう。ボックスをあまり流れの急な所に置いてしまうと、おとりが酸欠を起こしてしまうので、比較的緩やかな流れのある場所にボックスを浸けておきます。基本的に、ボックスを流れに対して横向きに置きます。流れが急なところでは流れる方向にボックスの頭を向けて酸欠を防ぐという方法もあるので、状況によって柔軟に対応しましょう。ボックスの周囲を石で囲んで、ボックスが流されないように固定します。