鮎の友釣りとは
川底にある石や岩に付いたコケを食べて成長する鮎は、質のいいコケがある場所を縄張りにするという習性があります。その習性を利用し、狙いを定めた野鮎の縄張りの中にオトリ鮎を投げ入れて、野鮎が侵入してきたオトリ鮎を追い出そうと攻撃した時に、オトリ鮎につけた針に野鮎を引っ掛けるというのが友釣りです。警戒心の強い野鮎がオトリに近づかない場合もあるので、魚との駆け引きを楽しむことができる釣りの方法と言えます。
オトリ鮎の選び方
友釣りで使うまでオトリ鮎に元気な状態でいてもらうために、釣り場のそばにあるオトリ屋で購入することをおすすめします。状態の悪いオトリ鮎を選ぶとすぐに弱ってしまい、思うように釣りができなくなくなってしまうので、慎重に選ぶことがポイント。元気があるものを優しく掴み取り、魚の体に傷がついていないかどうかチェックします。特に問題がなければ、オトリ缶と呼ばれる専用のケースに素早く入れましょう。鮎釣り上級者の場合は、オトリ鮎が1匹いれば釣り続けることができますが、慣れていない初心者の場合は3匹ほど多めに購入すると安心です。川に着いたらすぐにオトリ缶を水の中に沈めて、水の入り口を上流の方に向けて綺麗な水が中に入るように設置しましょう。オトリ缶が流されてしまわないように、缶の上に大きめの石を置くことも忘れずに。釣りをするための準備が終わったら、オトリ缶からオトリ鮎をタモにいったん出してから、1匹ずつ引き舟と呼ばれる入れ物に入れます。
友釣りに必要な道具
友釣り専門の鮎竿と、いろんな場面で使える鮎用のタモ、引き舟は必ず準備しておきたい道具です。友釣り用の竿は8mから10mと長いので、川に投げ入れる時に木の枝に引っかけたりしないよう、周りに障害となるものがない場所で釣りをしましょう。タモは大きさも柄の長さも様々なものがありますが、柄は50cmくらいの長さのものが使いやすいです。深さはできるだけ深いものを、網目は細かいものを選ぶのがおすすめです。