外国における鮎

海外と鮎

鮎は、英語で「Ayu」でも通じますが、「Sweetfish」とも呼ばれています。直訳すると「甘い魚」となりますが、これは鮎が持つスイカのような独特な甘い香りから呼ばれるようになったという説があります。そもそも英語圏では鮎や鮎料理があまり浸透していません。日本で初めて知ったという人の方が多いため、日本語であるAyuがそのまま通じます。

海外でも釣りの文化はありますが、日本の鮎釣りにおける友釣りはとても珍しく面白いと話題です。透明度が高くきれいな水はそのまま飲むことができるという点に驚き、そこで釣れる「清流の女王」とも呼ばれる鮎の美しい姿に感激する外国人が多くいます。また、釣るときもエサを使わずに同じ種類で体当たりをさせるという点が魅力的に見えるのです。中国や台湾でも鮎は食用として使われていますが、河川の汚染によって数は減ってきています。かつては電気を使った乱獲などもありましたが、最近では日本と交流友釣りなども行われ、少しずつ一定になってきたそうです。

食べ方は日本と同じく塩焼きにしてまるごと食べることが多いです。日本よりも天然鮎が少なく、養殖も難しいとされているため、台湾人にとって鮎は高級品と認識されています。少しずつ養殖技術が向上し、美味しく食べられるようになってきています。鮎の漢字に占いの文字があるのは、先に説明した神功皇后が勝利を祈願して「魚が釣れれば、勝利に違いない」と念じながら釣った魚が鮎だったことに由来しています。しかし、この漢字を鮎と読むのは日本のみです。同じ漢字は中国では「なまず」を意味します。日本では「鯰」と書くあのナマズです。中国で、日本の鮎を示す際は「香魚」が標準とされています。やはり香りが特徴なのが分かります。中国は広いので地方によってさまざまな呼び方をされていますが、もし現地で食べたいときは香魚(シャンユー)を使ってください。そして中国でも代表的な料理は塩焼きが多いです。