豊富な栄養素
まずビタミンAが豊富です。ビタミンAは活性酸素を抑える働きがあることから、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病の予防になります。他にも皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ機能も持っており、免疫力を高める効果があります。次にビタミンB12もたくさん含まれています。鮎を1尾食べれば1日に必要な摂取量が摂れるほど豊富です。ビタミンB12は赤血球を作る役割を持ち、神経の機能を正常に保つ性質があります。そのため貧血や睡眠の改善にも効果が期待できます。特に鮎の内臓には鉄分やリンなどのミネラルが含まれているので、普段の食生活では不足しがちな栄養素の吸収ができます。またカルシウムも豊富です。歯や骨を作ることで知られていますが、鮎のカルシウム含有量はマイワシのおよそ3倍にもなります。育ち盛りのお子様や足腰へ良いものを取りたい世代の方まで、幅広く食べていただきたいと思います。
EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)を耳にしたことがあると思いますが、これらの栄養素は体内で作ることができず、食べ物から摂取する必要があります。代表的な体への影響は「記憶力や集中力の維持」「目の健康維持」「血液をサラサラにする」「アレルギーの予防や改善」「中性脂肪の低下」があります。DHAは、脳や目の網膜の成分であり、脳に直接入って機能する栄養素です。EPAは血液をサラサラにする働きを持ち、中性脂肪を下げる働きがあります。このように良質な脂質を持っているので生活習慣病の予防に繋がります。また、ふたつを一緒に取ることで相乗効果が期待できます。調理中の煮汁や揚げ油などに出ていきやすい性質を持っているので、逃さないような調理法できちんと摂取することをオススメします。また、夏の釣り場で食べられる鮎ですが、ビタミンBやタウリンといった疲労回復効果のある栄養素が含まれているので、夏バテ防止にも役立つので、最適な食材です。