鮎を飼うために必要な道具
鮎は回遊魚で活発な動きをするため、90cm以上の大きい水槽で飼うことをおすすめします。ガラス製よりもアクリル製のほうが扱いやすいと言われているので探してみてください。鮎はちょっとした隙間からでも抜け出してしまうので、飛び出して落下しないように水槽のサイズの合う蓋も用意しましょう。新鮮な酸素を送り込むためのエアポンプ、上面式か底面式どちらかのろ過装置が必要です。鮎は高温に弱い上に、暑さで水質が変化すると病気になる恐れがあるので水槽用のクーラーがあるとベスト。ただ値段が高いので買えない場合は、室内の温度をエアコンで下げるなど夏の温度調節には気をつけてください。水温を管理するための水温計も用意しましょう。
水槽の立ち上げ方
カルキ抜きをした水を静かに水槽に入れます。鮎を採取した場所の水を混ぜることができたらいいですが、ない場合は混ぜなくても大丈夫です。ろ過装置を起動して水を循環させ、水槽に入れた水に酸素を含ませます。酸素が水槽内に行き渡ったら水槽の立ち上げ完了です。
水合わせの手順
水質は中性になるようにして、水温は23度前後にします。入手した鮎を袋ごと水槽に沈めて、袋の中の水と水槽の水を合わせてください。次に、袋の水の3分の1を捨てて水槽の水を混ぜます。鮎は新しい水質に敏感なので慎重に行いましょう。これを2,3回繰り返して水質を調整します。その後鮎を水槽に放してください。水合わせがうまくいくと、早く鮎が落ち着いて新しい環境に早く馴染みます。
鮎のエサ
金魚や熱帯魚用の人工飼料を抵抗なく食べる鮎もいれば、赤虫やミジンコを好む鮎もいるのでいろんなエサを試してみるとよいでしょう。残ったエサは放置すると水を汚す原因になるので、こまめにすくい取ってください。エサを与えすぎると消化不良を起こすので、1日2回ほどでOK。水槽に入れて数日はエサを食べないかもしれませんが、慣れると食べ始めるので根気よくエサを与え続けて様子を見ましょう。