鮎に含まれる栄養と、おいしい鮎の選び方

ビタミン

鮎の内蔵には、皮膚や目を健康に保つために欠かせないビタミンAが豊富に含まれています。特に養殖の鮎の内臓に多く含まれていて、1匹食べるだけで1日に必要なビタミンAの約80%を摂取することができると言われています。天然の鮎と比べて養殖のものは脂質が多くて高カロリーですが、DHAやEPAなど体にいい成分が鮎の脂には含まれているので、栄養面で鮎を選ぶ時は養殖のものを選ぶとよいでしょう。また、神経伝達物質の伝達をスムーズにしてくれる働きのあるビタミン12も豊富なので、内臓を取り除かずにまるごと食べることをおすすめします。その他にもビタミンB2、B6、D、Eと豊富にビタミンが含まれている鮎は、ビタミンの宝庫とも言える魚です。

 

カルシウム

鮎に含まれるカルシウム量は、真いわしの約3.6倍もの量と言われていて魚類の中でも特に多い上に、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも鮎には含まれているので、効率よくカルシウムを摂ることができます。現代人はカルシウム不足が問題となっていて、そのことがさまざまな病気を引き起こす原因になると言われています。しかも年齢とともにカルシウムの吸収率が悪くなるので、骨の健康が気になる高齢者は鮎を頻繁に食べるとよいでしょう。

 

おいしい鮎の選び方

スーパーなどで売られている鮎はほとんどが養殖ものです。まずは鮎のお腹の部分をよく見ましょう。新鮮なものはお腹が張っていて、黄褐色をしています。捕れてから時間が経つと、色の鮮やかさが変形し表面が乾いてしまうので、身がヌルヌルしているものを選ぶのがポイント。目玉がキレイかどうかもチェックしましょう。家庭用のグリルでも鮎の塩焼きを作ることができます。鮎を流水で洗った後に排泄物を絞り出し、キッチンペーパーで水気をとります。まんべんなく塩を振ってグリルに並べ、はじめに強火で鮎の表面に焦げ目をつけた後に、弱火にしてしっかりと中まで火を通すと内臓までおいしく食べることができます。